新卒就職活動の時期には、リクルーター活動というものが行われます。

若手社員がまず新卒入社希望の学生に会って面接を重ね、優秀な学生を選別し、人事部の面接へ学生を送り込むまでのプロセスを担っているのがこのリクルーター活動です。

この採用期間に、若手社員たちは平日は通常業務、土日はリクルーター活動と、休みなく働きます。もちろん若手社員は文句を言いつつリクルーター活動に参加するのですが、その一方である種の高揚感や選民思想的なものも味わうことになります。ある基準を設けて学生をジャッジしていくわけで、少なくとも自分たちはそのジャッジを乗り越えて今ここに採用されて勤務しているんだというある種の選民思想と、自分が選ぶ立場にあるという高揚感は、少なからず気持ちの良いものなのです。

年次を重ねていくと、そのリクルーター活動の中でリーダーになる人なども現れます。各大学、大きい大学では各学部ごとにリーダーがいるので、せいぜい数人の中から選ばれたリーダーでしかないのですが、そのリーダーをやることはある種人事部から評価を受けたことになるので、みんな嫌々そうに装いながらもうれしそうな顔をします。

こうして若手社員の銀行への忠誠心は培われます。