銀行に数年もいると、新人だった若手社員へも人事評価が数回行われ、その人への人事評価が確定的なものへと変化していく。もちろんその後の努力や成績によって人事評価は多少動くが、営業成績とは少し異なる、「その人がどれくらいその銀行にとって重要な存在なのか」ということは、手を変え品を変え、色々な形で表現がされることになる。

まず年に1度の人事評価では、大きく言うと5段階くらいに人事評価が分かれていて、上の方の評価はさらにその評価に+(プラス)マークが付いたりする。5段階で一番上の評価にさらにプラスが付いたりするのは、3%くらいの社員だけらしく、「本当に珍しい優秀な評価を付けてもらっているからね!」と、上司から念押しで褒めてもらえたりする。

そういう社員には、色々なチャンスがやってくる。海外大学留学だったり、海外赴任だったり、思い通りのキャリアを描けたり、そんなところだ。30歳とちょっとまでに、自分が声をあげていてそういうチャンスがないのであれば、残酷だけどそこまでの評価は得られていないと思った方がいいのかもしれない。